歯は臓器であり、命とも密接なつながりがあり、歯の異常によって、単に食事が不自由になるばかりでなく、全身的に様々な不定愁訴や異常、あるいは病気が起こりうることが最近注目を集めている。
本書では、全身的な視座から開発された新しい歯科治療法である「歯臓治療」によって改善したさまざまな症例を実際に挙げて、「歯末梢説」から「歯臓器説」「歯中枢説」への転換の重要性と正しい歯科治療を施すことによって、結果的に、えっまさか!と思われるような全身的な異常が改善している驚くべき事実を明らかにしている。
現代医学でも解決できない原因不明の病気で悩んでいる方、体調のすぐれない方、長年、病に悩みながらも対症療法に終止して、何か隠れた原因があるのでは?と直感的に感じておられる方には必読書である。